公演情報
  Report 吉祥寺公演アンケート    ●神戸アンケート


2010 年、岡山と埼玉で公演を行った。
意外と多くの人が観に来てくれたのが嬉しかった。
特に、コンテンポラリーダンスを知らない人、ダンスそのものを知らない人達が喜んでくれた。
それが一番の収穫だった。
つまり、ダンスの観客を増やせる、ということだからだ。
そして、この演出や振り付けは間違っていなかった、ということの証明でもある。

ただ、ダンサー側の出来としては、決して満足のいくものではなかった。
それは、日野理論、日野身体理論が余りにも難しく、それを消化するには時間が必要だったからだ。
参加したダンサー達は、リベンジを誓い合って昨年の公演を打ち上げだ。

そして、今年 5 月吉祥寺シアター、 6 月神戸ダンスボックスと、昨年に続き 2 公演することが決まった。
リハーサルは、昨年の夏から始まっている。
舞台ということではなく本質的な「相互の関係性」を築く稽古。身体の連動。
意識の反応。それらを併せ持った即興。
これらと、実際舞台で展開される振り付け。
二つ並行しての稽古だ。だから時間が足りない。

フライヤーは、今回も画家の寺門孝之さんが書いてくれる。
昨年舞台を観て「これを書きたい」という素材があった、と言ってくれている。
フライヤーにはもったいないものになるのは、前回のフライヤーで経験済みだ。

今年は、元ノイズムの山田勇気君に加え、同じく元ノイズムの高原伸子さんが新たに加わった。
その代わり、今回の舞台を外された者もいる。
舞台に対する意識の温度差があったからだ。
「動いたら駄目なんだよ」この指示には、子供の頃からクラシックバレエの舞台、そしてノイズムの舞台を沢山ふんでいる高原さんには「???」の連続だ。
「動いた」と「動く」は、北と南くらいの差がある。
動き続けてきた高原さんにとっては、地獄だろう。
しかし、そこを身体が理解すれば、元々の高原さんの美しさが光って来るのだ。

昨年の公演は、三つのパートに分けて作品を作った。
今年は、二つに区切ってみた。
その二つ目の作品は、「動いた」になる。
和太鼓が奏でる単調な変拍子のリズムに乗り切れば、身体は動き出す。
圧倒的なエネルギーが、そこから噴出する筈である。

この公演に先駆けて、先日神戸でワークショップからクリエーションをして、ショーケースをするというのをやった。
実は、その前、昨年京都でのワークショップの打ち上げの時、参加してくれていた俳優の平岡秀幸さんと試した事がある。
打ち上げの席で隣に座ってくれた時、「一つの単語だけで芝居が出来ませんかね、例えば…」といきなり平岡さんに振った。
さすがプロ、ベテラン。
何の説明も解釈も無しに平岡さんは乗ってくれ、その場で即興的に、私と平岡さんの芝居が始まった。
そこにある緊張感たるや、打ち上げの緩んだ空気を一瞬で固まらせた。
即興で状況を作りつつ、それを裏切って壊しつつ、そして時間を創り上げていく。即興の真髄だ。


これを、そのショーケースで試したかったのだ。
しかし、結果として参加してくれていた役者さん達では、それは全く別のものになってしまった。
芝居にはならず「芝居の様なもの」になってしまったのだ。
リハーサルを見ていて、これは無理と即断。
つまり、小学生がオーバーアクションで芝居をするのと同じ、つまりお遊戯だということだ。
これには困った。
ショーケースをそれで進行させたかったからだ。
そこで、急遽私が舞台に立つことにした。
もちろん、平岡さんとの絡みだ。
役者は全滅したので、ダンサーで作るしかない。
であれば、私と平岡さんとのピースは、芝居よりも動きの方が繋げやすい。
そこで、本番前に創ったのが、動画のピースだ。
「一つの手の動き」それだけで良い。
後は、二人の感性が創り上げていく。
その過程が「関係性」であり、そこがきっと見える筈だ。
何の状況設定も無く、約束も無い。
だからこそ、そこから築いていく。


チケットの予約
      お問い合わせ      公演情報


ショーケースは二回公演にした。
一回目は、リハーサルのようなものだ。
というよりも、どうなるのか二人にも分からない。
二回目の舞台は即興での絡みがものの見事に、良い方向に現れた。客席からは笑いが起こったり、様々な力強い反応があった。
「よっしゃ、これを次の公演で使おう」本番が終わり打ち上げの時に決めたのだ。

今年に入り、リハーサルは特に入念に行われている。
昨夏、選ばれた人達も 5 人参加し、慣れない動きや考え方に戸惑いながらも汗を流し、チームとしてまとまりつつある。
ただ、前回同様、京都と東京に分かれたメンバーだから、全体稽古は本格的なリハーサルが始まってからになるのが少し痛い。

4月7.8日

神戸で、京都組みと東京組みの初合同稽古を行った。
全員で合わさなければ出来ないパーツが沢山ある。
そこの確認作業に一日かかった。
照明合わせや衣装合わせなど、下準備を全部済ませた。
後は、それぞれのダンサーの完成度だ。
一日目の夜は、東京組みの為に、「お好み焼き」で乾杯!
新長田は粉モノの店が沢山あり、お好み焼き屋だけでも、界隈に50軒以上ある。
山田君も高原さんも、「東京では食べられない、美味しい!」を連発。
生ビールもどんどん進んだ。

一幕目の衣装はミナペルフォネンに決めた。
店に顔を出すと、皆川明さんも偶然おり、絶対に吉祥寺の公演は見に行くからと、おっしゃっていた。
二幕目をみたらどういうかな?
それが楽しみだ。
その二幕目のリハーサルで、平岡さんが名調子を披露してくれた。
その名調子にあわせ、ダンサー達が楽しそうに踊っている姿は、コンテンポラリーダンス界では見かけない光景だ。
これからは、細部のパーツを詰めていくことになる。
相当厳しい稽古になるだろう。

  チケットの予約      お問い合わせ      公演情報

 

吉祥寺シアター公演感想文

■初日

「頭では分からなかったけど、体が凄く楽しんでました。面白かったです。体が勝手に動き出してきて、変な感じでした」

「最初のシーンの手の美しさ。特に光の当たった手の輝きは素晴らしい!色々書こうと思いましたが止めます。最後は立ち上がって大声を出して、一緒に身体を動かしたい!動いてしまう!そんな感じでした。家に帰って暴れます」

「太鼓、鳥肌立ちました。パフォーマンスはさらに鳥肌が立ちました。最後は感動しました」

「第 2 幕、最後の方は笑えてきた。アホか!と思いました。もちろん、良い意味ですよ!観て凄くよかったです」

「すごかったです!!感情むき出しのダンスがすごかった!!目が飛び出ました。こんな舞台は初めてです。気持ちよかったです。」

「よく分かりませんが、お腹があつくなって涙が出ました。鼻も。」

「マクベス。良かったです」

「完全に持ってかれました。狂ってるんじゃないかと思いました。ありがとうございました」

「ふるえました!」

「初めて拝見しましたが、とても個性的で引き込まれました。指先まで神経が行き届いた動きがとてもキレイでした」

「初めて観る感じの舞台で感動しました。ソウルフルでした!上手く言葉に出来ませんが本当に凄かったです」

「身体の動きや動きの意味はわからないのですが、何か恐さがありました。心がざわざわとして、息が苦しくなるような、そんな感じがしました。前半の特に太鼓が出てきた頃から恐かった。後半は、何かよく分からないけど身体が震えだした。いけるところまでやれ、じゃなくて、いけなくてもいいからやれ、という感じなのかな、と思った。まだ身体が震えてます」

「面白い演出でした!お疲れ様!」

「マクベス面白かった!観ている方も力が入って疲れました!堪能しました!」

「大変面白い!真ん中の白いパンツの女性ダンサー最高!」

 

■二日目

「新鮮でした。良かったです!」

「放心状態!わけわからん!相当楽しませてもらいました!」

「なんだろう、この感動は!!!最後、感動して涙が出ました。生命の内側からほとばしるエネルギーを感じました。非日常の世界を見せて下さってありがとう!」

「感動いたしました。自然に動いてしまう身体の美しさに圧倒されました。おこがましいですが、観ていて私もやってみたい、動いてみたくなりました。」

「 2 日目、ますます凄かったです。一幕目、別物だと思いました。二幕目、グッとき過ぎて、もうよく分かりません」

「第一 stage 、正に Realcontact 観ている側が息が詰まります!第二 stage 、やっと意味が与えられたと思いきや、やっぱり徹底して表現力のみを取り出すか、硬派!!観客に物語を創らせる。まさに本質。本質過ぎる。これは純粋に素晴らしかったです!」

「面白かったです。特に一幕目のラストの、日野先生と平岡さんが、あのドタバタの中で最後まで向き合ったのが、何故かツボでした」

「最初は視覚、次は聴覚をフル稼働させて、第六感にまで届きました。凄い!」

「コンタクトをこれだけの人数でしているのを見たのは初めて、出演された方々の集中力が凄かった。 2 部では熱気と和太鼓が新鮮だった。最後の盛り上がりは、こちらも引き込まれました。来て良かったです!」

「最近バロック音楽について考えることがあるのですが、そのことを思い出しました。それぞれのレイヤーが手前にきたり、奥にかくれたりするのが面白かった。一幕と二幕で、レイヤーというものの違うあり方を見た気がした」

「本当に凄いと、観ていて笑ってしまうような、体の中身が勝手にワクワクしてくるような感覚になるんだ〜!と、久々にそんな体験をしました。すごーい!!」

「リアルに面白い!!と、目が離せなかったです。いろいろと感じたことがあり過ぎて、じっくり消化して、自分の体験として大切に明日からの生活に生かして行きたいです。どう生かして行けるのか…?楽しみな課題です」

「第二部のシャーウッドの森が素晴らしかったです。マクベスからきっとこの様に見えたのだろうと感じました。言葉にならない体験です。体験したということです。ありがとうございました」

「正直分かりませんでした。しかし、そのうちには…と思います」

「とても素晴らしかったです。ダンサーのもっている根源的な、おそらく魂が見えました」

■ 楽日  大入り当日チケット完売 !!!!!!!!

「ラストに向かってのウォーっとした感じに何故か涙が出てきました。何かが手に入ってきた感じでした。 ありがとうございました」

「一幕目。太鼓の音が出てくるところ、だるまさんがころんだ、とダンスが合わさったようで楽しかった。二幕目。いつもお芝居で台詞を朗々と言ったりするところが『恥ずかしくないのかな』とか、笑える気がしてしまいますが、そんな過剰なアウトプットに対峙するダンスや太鼓があって、初めて凄くお芝居もダンスも音も楽しめました」

「アフタートークにより気持ちが解放されました。そしてまた観たくなった」

「文句なしです。面白かった。こちらも、身体を動かしたくて、たまらなくなりました」

「本当に楽しい舞台でした。来てよかった」

「まさか youtube のアレから、あんな展開になるなんてビックリ。皆さんが動くとき、身体がビクッとなりました。胸が一杯です。二幕目はなんて言えば良いほど、ほんとほんと凄かった。茫然としています」

「今日は、とても素晴らしい時間をありがとうございました!!言葉にならないんです。凄かったです」

「一幕目。人とかかわりながら身体を動かす心地よさを感じました。二幕目。こんなマクベスは初めて。」

「想像していた感じと違っていた。二幕は、ダンス、太鼓、芝居の戦いで面白みを生むとのことでしたが、個人的には不協和音で不快に感じた。感じ方は人それぞれだと思う」

「単調な感じがしました。期待しすぎていたのかもしれませんが、エネルギーが共感できませんでした。残念」

「役者をだした理由は何故?もっとすご〜い技を見せて欲しかった。コンタクト本来の切れるような息詰まる瞬間を期待していましたが、がっかりの連続でした。一部で帰るつもりでしたが、短気をやめて最後まで見せて頂きました。くそ〜!!大らかさがないわたしでしたか?」

「お腹の底から、力が沸いてくるようで勝手に体が動き出しました。すごく面白い祭りでした。ありがとうございます」

「コンテンポラリーダンスを嫌がってきましたが、初めて説得力のあるダンスに会ったきがします。鍛え抜かれた本物の表現者が集うことで生まれるパワーは、こんなにも巨大なものになる。空間に生まれた『なんだか凄いモノ』に自分の心が共鳴しました。こんな凄いモノを私はずっと探してきました」

「今日はとても素晴らしいものを見せて頂きました。出所の分からない高揚感が湧きました」

「途中から一気にラストまで見れました。自分は大きな太鼓が入った瞬間に何かが弾けました。ヒューズがとんでった感じがしました。沢山の中の一つが飛んだだけで、こんなに楽なのかと、嬉しく思います。この感覚を、今、体や心の状態を覚えていて、無くした時に、戻れるようなことが出来るようにというか、そうしないとどうにもならないと思いました。来てよかったです。ありがとうございました」


●神戸アンケート